中田明子公式サイト

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「教わりたく」なる

先日のこと、
小学生の息子が突然、

「ママ、
 片手でロープを縛る方法
 教えてあげようか?」

と話しかけてきました

 
例によって私は
締め切りで忙しく、

ロープの縛り方とか
勿論、興味もないので

「別にいい」
とさらっと流しておりました

 
息子は今、
なぜかロープに夢中

アウトドア好きの夫の持つ
「ロープの縛り方全て」
みたいな本を読み耽り、

ロープで鍋敷きを編んでみたり

自分をロープで縛って
庭の柱からぶら下げたり

研究の日々を送っています

 
彼は
「教えたがり」で
結構面倒臭い

将棋の対局も
私がイマイチな手を打つと

負けさせてくれず、
レクチャーが始まり終わらない

 
そんな彼からまた
「片手でロープを縛る方法」の提案。

一切興味なかったのですが

「ママ、
 片手でロープを結べると
 溺れた時に助かるんだよ」

「ロープを掴むだけじゃ
 スルッと抜けちゃうの

 両手の結び方だと
(やってみせながら)
 ほら、強度が弱いの」

「片手の結び方はね
 強いの。
(やってみせながら)

 だから溺れた時、
 すごくいいんだよ」

ほ・・ほほう・・・

溺れる予定はなけれど
何だか知ってた方が良さそう・・

 
というわけで、
レクチャーを受けて
片手縛りを覚えました

溺れる予定はないけれど
少し安心しました

 

 
さて、、

私も普段、
教える仕事をしていますが

企業研修なんて特に、
社員さんたちは
「教えて」
なんて思ってないのですよね

教えてほしいと思ってないのに
いきなり教えてくる人・・・

想像すると
ちょっとイラッとしますね

 
だから、研修開始時にまず
「相手の聞く耳」
を作るという工程が絶対必要です


 
なぜ、この話を聞く必要があるのか?

聞くと、どんないいことがあるのか?

なぜ、今聞かないといけないのか?

 
「聞く耳」ができれば
お互いにハッピーです

だって、興味のない
ロープの結び方100種、
えんえんと聞かされることを想像してみて(笑)

 
教えたがりのあなた。

きちんと相手を
「教わりたく」してから
話していますか?