「人前で緊張する」の対処法
4年ほど前のこと、
会社を退職して講師として
活動を本格的に始めようとしていた時でした
知人からの紹介で
東京の大企業での
登壇のチャンスを得た私
その大舞台を務める準備に
全エネルギーを投入していました
「どういう構成にしたら相手に伝わるだろうか」
「資料の作り方はこれでいいだろうか」
「自分の話を聞いてもらえるだろうか」
経験の浅い、地方在住の私は
「東京の企業」
というだけで上ずってしまい
緊張でガチガチになってしまっていました
当時ついていたコーチに
こんな相談をしています。
***
上場企業の人への劣等感があるようです。
今度の講座参加者が東京の、
上場企業の、ダイバーシティ推進部署の人。
30人ほど。
ものすごい引け目を感じてしまいます。
何を話しても
「こんなこと知ってるんじゃ?」と思って、
コンテンツが出来ずにいます・・。
素の自分で勝負するしかない、
その方がオリジナリティがある、
その方が後からラク、
と色々鼓舞して頑張ってますが、怖気づきそうです。
もともとわたしに出来るような
器じゃなかったとまで思ってしまいます。
どうしたら自分に
自信を持って臨めるでしょうか。
***
「東京の上場企業の人」
に対してものすごい劣等感を
持っている様子ですね・・・(笑)
とかく、相手に対するイメージは
自分が持っている情報だけで
どんどん歪に膨らむものです
「東京の上場企業の人」は
私にとって恐ろしい存在でした(笑)
そんな私を救ってくれたのは
当時サポートして頂いていた
コーチのこの言葉でした
「『感謝』にフォーカスせよ!」
相手に、この機会に、感謝しなさい
ということでした。
「緊張する」のはなぜだと思いますか?
それは「自分」に意識が向いているからです。
「うまく話せなくて馬鹿にされるんじゃないか・・」
「かっこ悪い、無様な姿を晒してしまうんじゃないか・・」
「準備したことが無駄になるんじゃないか・・」
このように、
意識が自分に向いている状態、
もしかしたら当時の私の様に
相手に対して劣等感を
抱いているのかもしれません
こうした負の感情に
支配されていると
ニッチもサッチも行かなくなります
そこで、「感謝にフォーカス!」です
この場を提供してくれた方や
講座を運営する事務局の方、
応援してくれるコーチや友人、
様々な方への感謝を感じることで
自分に向いていた意識が薄れ
「この機会に自分ができる貢献をしよう」
という気持ちになることができたのです
「緊張する」という方が
持っているほとんどの「思い込み」は
プレゼン相手との関係を無意識に
「対立関係」だと感じているというものです
失敗すると責められる、笑われる、攻撃される・・
無意識にそう思っていると
自分を守るために
意識がますます自分に向いてしまいます
まずは、相手を
「対立関係」ではなく
同じ目的を達成する
「協力関係」にあると捉え直すこと。
「対立関係にある」と
フォーカスされることは
「相手の反応」になりますが
「協力関係にある」と捉えなおすと
一緒に実現させたい「目的」に
フォーカスが移ります
自分や相手や機会に
「感謝」しながら、
一緒に得たい「目的」のことを考える
そうすることで
「自分を守る」
意識は薄れていきます
「緊張しているな」と感じたら
「この機会に感謝できることは?」
「相手との共通の目的は?」
と、自問してみてください。
自然と意識が
「自分」から「相手」へ、
「相手」から「目的」へ、
フォーカスが変わって緊張が解けるはずです。