「人前で話すことへの苦手意識」をなくす方法③
「人前で話すことへの苦手意識」をなくす方法②の続きです。
2.「場作り」は受講生との共同作業
そうは言っても、
見た目通り相手は「つまらない」と思っているかもしれない。
満足してもらえていないかもしれない。
…こんな心配が浮かびます。
はい、そうですね。
そういうこともあるかもしれません。
ではその場合、
どうしたら良かったでしょうか?
あなたはあなたが「最高に良い」状態だと思えるまで準備をし
上手に話そうとせず、必要なことを伝えようと努め
勝手なストーリーを作らず
準備してきたことを集中して届けようとしました。
つまり、あなたができる最善を行いました。
その結果、満足いただけなかったのであれば
それを素直に受け入れるしかありません。
それ以上のことは出来なかったのです。
自分を責める必要はありません。
不足していた部分があったなら補えばいいのです。
それに、相手とあなたの不一致は、
あなただけが原因ではないかもしれません。
受講生は、
明日からの旅行のことで頭がいっぱいだったのかもしれません。
家族と喧嘩をして落ち着かない状態だったかもしれません。
体調が悪くて集中できなかったのかもしれません。
相手の技量、心境、体調、その他様々なタイミング…
あなたが最善を尽くして発信したものを
相手が100%受け取ってくれるかどうか。
それはあなたの影響が及ばないことなのです。
私も様々な場で講師としてお話をする機会があります。
同じように最善の準備をしていても、
「あれ?響いていない?」
と思うこともあれば、
会場が一体となって、大きな渦のような盛り上がりになることもあります。
そういうものです。
聞き手の人数が多ければ多いほど
「場を作らなくては」
「盛り上げなくては」
「良い結果を出さなくては」
と、プレッシャーを感じがちかもしれません。
でも、一対一であれ、一対多であれ、
自分が場作りに影響できる範囲は全体の一部。
場は相手と一緒に作っていくものなので、全てを1人で背負おうとしなくて構いません。
いえ、むしろ1人で作ろうとしてはいけないのです。
講師の場作りの責任は、受講生が10人いれば11分の1、30人なら31分の1
このことを知っておきましょう。
講師は最大限の準備をする。
どの程度、どんな風に、講師の話が届くのか、「結果」は手放す。
自分が及ぼせる範囲は、全体の一部で、「結果」に直接手を加えて操作することはできない。
このことを頭に入れておくと、少し肩の力が抜けるのではないでしょうか。
私はこれがわかるようになるまで
場の「全責任」を自分に課し
コントロールできない「結果」をコントロールしようとずいぶんエネルギーを使ってきました。
とても消耗します。
話すことへの苦手意識がどんどん大きくなります。
今はこの考え方にシフトできたことで、心持ちが変わりました。
一緒に場を作ってくれる受講生とどんな時間を作れるかが楽しみになりました。
良い時間を過ごせると、感謝の気持ちで一杯になります。
講師のお仕事をしていて良かったと思える瞬間です。
【まとめ】
- 話すことの苦手意識の理由には「自分起点」のものと「相手起点」のものがある
- 自分起点の理由への対策は、「上手く話そうとしない」こと、事前の準備を完璧にすること
- 相手起点の理由への対策は、「勝手なストーリー」を作らないこと、場作りは講師と受講生の共同作業の結果だと知っておくこと
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このブログは本日送信した6月の内容の抜粋です。
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