講師ステージUPに必要な「コンテキスト」
「コンテキスト」とは、「文脈」や「前後関係」という意味の言葉です。
「空気を読む」という言葉が近いでしょうか。
講師として成功するためには、コンテキストについて理解することがとても大切です。
なぜなら、どんなコンテキストを持つかで活躍するステージが大きく変わってくるからです。
- 誰に選ばれるのか
何を期待されるのか
いくらの対価を得るのか
すべて、あなたの「コンテキスト」次第です。
では、具体的に「コンテキスト」とは何でしょうか。
例えば、コンビニで売られているコーヒーが100円だとします。
同じコーヒーが1500円だったら、誰も買うことはないでしょう。
一方、ホテルラウンジで提供されるコーヒーは一杯1500円です。
でも、これには疑問を持つことはありません。
なぜでしょうか?
それは、ホテルラウンジには、優雅な空間や、ゆったりとした時間を楽しめるという「コンテキスト」があるからです。
また、経営者を前にした経営コンサルタントの場合を考えてみましょう。
- カジュアルな服装で自信なさげに話す
- オーダースーツを着こなしゆったり持論を語る
どちらが信頼を得られるかは明白ですね。
「コンテキスト」についてイメージできましたか?
一つ、エピソードをご紹介します。
数年前、コーチングスクールの同窓会に参加した時のことです。
独立したコンサルタントの友人も遠方から参加していました。
私たちはお互いに「売れっ子コンサルになろうね!」と話し、盛り上がりました。
そして帰りの時間が来た時、その方がこう言ったのです。
「金券ショップで新幹線チケットを買っていかないと。300円お得だから」
私は彼にこう言いました。
「え・・? 売れっ子コンサルタントは金券ショップで新幹線チケットを買わないよ」
私から見て、すでに「売れっ子コンサル」になっていた彼のイメージとの乖離に違和感を覚えたからです。
新幹線チケットの購入方法も「コンテキスト」の一部なのです。
(※もし「初デートでの会計に割引券やポイントカードを持ってくる彼」に幻滅したことがある・・という方だったら、この意味をわかってもらえるでしょう)
後日彼から、
「本当にその通りだった、言ってくれてありがとう。」
とメールをいただきました。
さて、あなたが作るべき「コンテキスト」はどの様なものでしょうか?
また、あなた自身、満足できるものになっていますか?
服装、持ち物はもちろんのこと
スライド資料、教材、
話し方、声のトーン、全ての所作、
講座名、案内資料、広報のしかた、
相手とどんなコミュニケーションをとるのか
日々の数ある選択肢の中で何を選ぶのか・・
一つ一つの行動や選択が、あなたの「コンテキスト」を作っていきます。
すぐに出来ることもあれば、時間がかかるものもあります。
すぐに出来そうなことは何でしょうか?
今すぐに始めていきたいことはありますか?
ぜひご自身の「コンテキスト」について考えてみてくださいね。